菊池成孔さんの話

 こんな生き方ができたら楽しいだろうな、とか最高にかっこいいななんて思う人を見つけてしまった。
サキソフォニスト兼文筆家兼作曲家兼etcetc…の菊池成孔さんという方だ。

 最近仲良くさせていただいている方のお師匠様で、ジャズマンなのだが活動範囲が広すぎて主に何をやっている方なのだということをうまく説明できないのが悔しい。
 著書(エッセイ)の『スペインの宇宙食』を勧められて読んだら、止まらなくて続編の『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』まで読破してしまった。本業の音楽の方も『New York Sonic Ballet』や『戦前と戦後』、『機動戦士ガンダムサンダーボルト オリジナルサウンドトラック』などをかっこいいかっこいいなんて言いながらどんどん聴いていっている。嵌り始めている。

 主にチャーリー・パーカーを使ってサックスの演奏や楽理を教えられている方で、私に菊池さんの著書を紹介した知人もチャーリー・パーカーのカバーのようなスタンダードなジャズの動画を公開したりしているので、菊池さんもてっきりそういう系統の音楽をやられる方だと思っていたため最初に聴いた『New York Sonic Ballet』の一曲目『Killing Time』でがっつり掴まれてしまった。

実際、私もジャズというと小さなジャズバーでちょっとした演奏を聴くくらいなのでこういうテイストの曲が来るということはとても想定外だった。

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール/ Killing Time
https://youtu.be/dNBdN8UE3sc

主旋律を奏でるサックスに打楽器が入り弦楽が入り…(ここで音楽をきちんと批評する言語が欲しいところだが・笑)とてもクールでいいじゃないかと思ったのだ。

 『スペインの宇宙食』・『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』は初版がそれぞれ2003年9月、2004年7月ととても古い本なのだが、菊池さんの人となりを知るには十分な役割を果たすことができるように思う。
音楽ができて文章も面白いなんて、一体どういうことだ(こちらは一芸も持っていないぞ…)と思うが、すごくワーカホリックな菊池さんが周囲の人々と関わり合いながらハードなスケジュールを面白おかしくこなしていく姿が描かれている、その姿がすごく面白い。

私は作中にでてくる「マイカちゃんへの手紙」など菊池さんの子どもに対する視線がとても好きなのだが、語りだしたら長いのでやめよう。

 その菊池さんが2022年9月に「ラディカルな意思のスタイルズ」という「人生最後?」のバンドを立ち上げるという。チケットはまだ抽選受付期間中で行ける保証はないのだが、この面白い人の行く末を見守ってみたい。そんな気持ちがある。

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